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【1月】成長の時代

 

新年あけましておめでとうございます。

 

みなさま、2024年はどんな1年にしますか。当社も新生奈良事務機になってちょうど1年、滑った転んだしながら様々な改革を行ってきました。まだまだ道半ばですが、これからも改革に向けて全社一丸頑張りますのでよろしくお願いします。

 

突然ですが、これから中小企業にとって、何が必要だとお考えですか。当社は中小企業ですが、いま一番必要なものは“成長”だと考えています。経済の失われた30年を経て、またコロナ禍を経て、今まさに中小企業は”成長の時代”に突入したと痛切に思うのです。

 

高度成長時代から最近までずっと、中小企業は「地域の経済、社会、雇用の”安定”をもたらす存在」として、存在そのものが肯定され続けてきました。中小企業基本法も1963年以来ずっとこのスタンスを取ってきており、中小企業政策においては中小企業の”安定”を支えるための資金面や人材面でさまざまな支援策を取ってきました。中小企業を潰してはならない、という声のもと保護政策が取られてきました。しかしここにきて風向きが変わってきています。キーワードが”安定”から”成長”に変化しているのです。

 

まず国の施策ですが、中小企業を倒産させないという方向から、成長する中小企業を重点的に支援するという方向に風向きが変わってきています。単に設備投資を支援するものづくり補助金のようなものだけでなく、事業再構築補助金のような事業の再成長を支援する補助金に予算の多くを割きはじめています。また税制面における優遇措置も、いままでの赤字企業中心のものから、成長性の高い中堅企業や積極的M&Aを行う中小企業などへシフトしてきているようです。さらに金融機関も、単に経営成績や財務状態を基準とした融資から、事業成長性を基準とした融資へ変わり始めており、成長を支援するためには融資だけでなく伴走支援もしながら経営に深く入り込んできています。中小企業の2/3は赤字、プロパー貸しを増やすためには融資先の財務改善により赤字企業の黒字化をしていかなければ顧客が減る一方だからです。このようにすべてにおいて”成長”に対して支援する方向に変わってきているのです。

 

中小企業にとっても、成長を止めることは衰退することに直結します。ここ最近の景気回復やインフレにより賃上げが加速していますが、労働分配率の高い中小企業はまず大企業のそれと同じスピードで賃上げしていくのは難しいです。結果、大企業との差はさらに開き、人材確保はますます難しくなります。人がいなければ所詮商売はできません。賃上げするには今までと同じ商売ではダメ、自社の商品サービスの付加価値を上げ、今より成長していかなければ最終的には生き残ることすら難しくなっていくのです。

 

当社は今年も”成長”の歩みを止めません。そのために高い目標を立てています。当然成長の原資はお客様から頂戴する利益です。そのために商品の高付加化、サービスの高品質化を目指していきます。お客様からの率直なご意見や要望に耳を傾けていく姿勢を持ち続けます。

本年も引き続きご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします。

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