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【2月】DXの地産地消

中小企業のDX化に取り組むときにいつも課題となることがあります。それは中小企業における“デジタル人材”の不足です。これにはいくつか理由があります。

まずは都市部と地方の企業分布の比較です。日本に上場企業は約4,000社程ありますが、その3/4は東京大阪などの大都市圏にあり、地方には1/4しかありません。奈良はたったの7社だけです。地方の企業のほとんどは中小企業のため、地方経済は中小企業が担い、雇用のほとんどは中小企業が支えています。

次に大企業と中小企業のデジタル人材の比較です。大企業に比べ中小企業はデジタル人材が圧倒的に不足しています。大企業はデジタル化しなければならない業務が山ほどあるため情報システムなどのデジタル部門が存在します。そのためデジタル専任人材を社内育成できる機会が多くあります。それに比べて中小企業はデジタル化する業務量がそれほど多くなく情シスなどの部門は存在していません。デジタルが得意な従業員が片手間に行っているのが現状です。そのためデジタル専任人材を育成する機会がありません。またデジタル専任人材を雇用するにもデジタル化する業務量が少ないため、人件費(固定費)1人分の費用対効果が合いません。すなわち地方においてデジタル人材が不足している要因は、そもそも中小企業数の割合が多くデジタル人材が育成される土壌がないからと言えます。

当社は中小企業のDX化のご支援をしていますが、今はデジタル化を希望する企業が多すぎて支援が行き届いていません。完全に需要に供給が追い付いていない状態です。そのため、現在一緒に中小企業のデジタル化支援をしてくれるパートナーを探しています。専門家のような方ではなく、デジタルネイティブな地元学生、育児で就業が難しいけどデジタルスキルを持っている地元主婦などです。前述の通り、中小企業には業務をデジタル化するだけで人件費1人分は払えません。デジタル人材の”雇用”は厳しいですが”時間貸し”ならちょうど身の丈に合うと思うのです。すなわち人件費を固定費ではなく変動費にすることで中小企業の費用負担を減らす仕組みです。

当社は中小企業のデジタル支援をする人材を“DXアドバイザー”と呼んでいます。このDXアドバイザーを奈良にたくさん創出し、みんなで中小企業のデジタル化支援ニーズに対応していくために、今後はコンソーシアムを作っていく予定です。地域のいろんなデジタル支援者とともに中小企業のDX化を推進する、まさに“DXの地産地消”、これを目指しています。

最後に2月8日の「デジタルメッセ奈良」に親会社フォーバルと一緒に出展します。当日はこれらコンソーシアムの取り組みを展示していく予定です。皆さんぜひご来場をお待ちしております(事前QR登録が必要です)。

 

デジタルメッセ奈良(2/8開催)

https://digitalmesse.pref.nara.jp/nara

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