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【2月】中小企業のM&A

近年、M&Aは大企業だけでなく中小企業にも浸透してきています。背景には後継者不足やコロナによる業績不振などのマイナス要因もありますが、一方で国による事業承継支援策や減税措置など、昔に比べてM&Aがやりやすい環境になっていることも要因として挙げられます。
実は奈良事務機もM&Aを経験しています。M&Aは、譲渡側と譲受側のマッチングを言いますが、当社は譲渡企業の立場です。ちなみに譲受企業(親会社)はフォーバルという上場企業になります。
今回フォーバルの傘下に入ることになりましたが、それによって受けたメリット、そしてM&A後に注意することをお伝えできればと思います。
まずメリットです。いろいろ挙げられますが、一番大きいのはシナジー効果ではないでしょうか。フォーバルは全国企業ですが、奈良県には基盤がありませんでした。その基盤を一から作ることなく、設立60年の歴史と顧客基盤、即戦力の従業員などの経営資源がある当社と一緒になったことのメリットはとても大きかったのです。また当社としても全国展開しているフォーバルのノウハウや商品サービスを使うことは経営上とても大きいメリットでした。それだけでなく財務基盤の強化、経営資源の拡充、仕入効率化など、今回多くのメリットを享受しました。またお互いの会社で人が行き来して組織が活性化していることも副次効果として挙げられます。
また今後注意しなければならないこととしては、今までにない商品や技術、ノウハウなどを享受することによる工数過多が挙げられます。今までの業務に新しい業務が増えるのですから、工数がアップアップになります。これは企業が再成長するには致し方ないことだと思いますが、そのまま放置しておくと労務リスクとなります。
そこで現在、当社では業務のデジタル化に真剣に取り組んでいます。デジタル化は業務の可視化からスタートしますが、最終的には業務の効率化につながるからです。まずは今までの仕事をたな卸しして可視化してみる、仕事全体で10かかっていることを認識する、これを8に短縮する目標を立て実行する、8で出来るようになる、余った2で新たな仕事にチャレンジをする、といった具合です。ここを意識して取り組むことで、最終的にはDX化を目指しています。従業員一同、DX化に向かって頑張っている最中です。
M&Aは中小企業で今後ますます盛んになっていきます。企業成長の選択肢として視野に入れることも考えてみてはいかがでしょうか。

それでは今後ともよろしくお願い申し上げます。

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